壁紙とは違う?初心者さんも安心!インテリア壁画の施工方法を解説

 

「お部屋の雰囲気をガラリと変えたいけど、壁紙を張り替えるのは大変そう…」とお悩みではありませんか? そんな方におすすめなのが、インテリア壁画です。絵画の一種である壁画をインテリアに取り入れることで、個性的な空間を演出できます。この記事では、絵画の種類や壁紙との違いといった基礎知識から、手描き壁画やウォールステッカー、フォトウォールペーパー、ファブリックパネルといった種類別の施工方法、さらには施工後の注意点まで詳しく解説します。この記事を読めば、初心者の方でも安心してインテリア壁画に挑戦できます。自分だけの理想の空間作りを始めましょう!

1. インテリア壁画とは

インテリア壁画とは、その名の通り、室内空間の壁面に描かれた絵画や、装飾を目的とした壁面装飾全般を指します。単に絵を描くだけでなく、立体的な造形を施したり、特殊な素材を用いたりすることで、個性的な空間を演出することができます。近年では、DIYで施工できる手軽なアイテムも増え、賃貸住宅でも気軽に楽しめるインテリアとして人気が高まっています。

1.1 絵画の種類

インテリア壁画として用いられる絵画には、以下のような種類があります。

1.1.1 油絵

油絵の具を用いてキャンバスや壁面に直接描いた絵画です。重厚感や立体感を表現しやすいのが特徴です。油絵の具は乾燥に時間がかかるため、完成までに数週間から数ヶ月かかる 場合もあります。油絵の具について – サクラクレパス

1.1.2 水彩画

水彩絵の具を用いて紙や壁面に描いた絵画です。透明感のある色彩と、柔らかなタッチが特徴です。油絵に比べて乾燥が早く、短時間で仕上げることができる のもメリットです。水彩絵具の特徴と描き方|基礎知識|ホルベイン

1.1.3 アクリル画

アクリル絵の具を用いて描いた絵画です。油絵と水彩画の中間的な性質を持ち、鮮やかな発色と耐久性 が特徴です。乾燥が早く、重ね塗りも容易なため、初心者でも扱いやすい絵の具として人気があります。アクリル絵の具の特徴と描き方|油絵、水彩絵の具との違いは? | 絵画教室 アートクリニック

1.1.4 ペン画

ペンを用いて描いた絵画です。モノクロで表現されることが多く、シンプルながらも力強い印象を与えます。ペン先の種類や線の強弱によって、様々な表現が可能です。【種類別】ペンの特徴を知ってイラスト表現の幅を広げよう! | デザインポケット

1.2 壁紙との違い

インテリア壁画と壁紙は、どちらも壁面の装飾として用いられますが、以下のような違いがあります。

項目 インテリア壁画 壁紙
定義 壁面に描かれた絵画や装飾全般 壁面に貼るシート状の仕上げ材
デザイン 一点物が多い 既製品が多く、様々なデザインから選べる
価格 高価なものが多い 比較的安価なものが多い
施工 専門業者に依頼することが多い DIYでも施工しやすい
耐久性 作品や素材による 素材による
メンテナンス 作品や素材による 汚れを拭き取ることができるものが多い

インテリア壁画は、世界に一つだけのオリジナルデザインを楽しむことができ、空間のアクセントとして効果的です。一方、壁紙は、比較的安価で施工しやすいというメリットがあります。用途や予算に合わせて、最適な方を選びましょう。

2. インテリア壁画のメリット・デメリット

2.1 メリット

2.1.1 オリジナリティ

インテリア壁画の最大のメリットは、部屋にオリジナリティを演出できる点にあります。自分の好きなデザイン、色、サイズで壁画を作成できるため、世界に一つだけの空間を作ることができます。既製品の壁紙では表現できない個性的な空間を演出したい方におすすめです。

2.1.2 空間の広がり

壁一面に広がるダイナミックな絵柄や、奥行きを感じさせる風景画など、インテリア壁画は視覚効果によって空間を広く見せる効果も期待できます。狭い部屋でも圧迫感を感じにくく、開放的な雰囲気を演出することができます。また、壁の一部分にアクセントとして壁画を取り入れることで、空間全体にメリハリをつけることも可能です。

2.1.3 雰囲気作り

インテリア壁画は、部屋の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。落ち着いた雰囲気の風景画を選べばリラックスできる空間になり、華やかな花柄を選べば明るい印象になります。自分の好みのテーマやモチーフで壁画を選ぶことで、理想の雰囲気に近づけることができます。

2.2 デメリット

2.2.1 費用

インテリア壁画は、壁紙と比べて費用が高額になる傾向があります。特に、手描き壁画や大サイズのフォトウォールペーパーなどは、材料費や施工費がかかります。予算に合わせて、ウォールステッカーやファブリックパネルなど、比較的安価な種類を選ぶと良いでしょう。

2.2.2 施工の難易度

インテリア壁画の施工は、種類によっては専門的な知識や技術が必要になる場合があります。特に、手描き壁画や大判の壁紙は、下地処理や貼り付け作業が難しく、失敗すると仕上がりに影響が出ることがあります。施工に不安がある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。業者を選ぶ際は、口コミや施工実績などを参考に、信頼できる業者を選びましょう。

種類 メリット デメリット
手描き壁画
  • 世界に一つだけのオリジナルデザインが可能
  • 空間に合わせて自由にサイズや形を調整できる
  • 高級感があり、芸術的な空間を演出できる
  • 費用が高額になりやすい
  • 施工に時間がかかる
  • 修正や変更が難しい
ウォールステッカー
  • 比較的安価で手軽に購入できる
  • 賃貸住宅でも使用しやすい
  • 簡単に貼ったり剥がしたりできる
  • デザインやサイズが豊富
  • 剥がす際に、壁紙を傷つける可能性がある
  • 大規模なデザインには向かない
フォトウォールペーパー
  • 高画質で美しい写真やイラストを壁一面に飾ることができる
  • 空間の広がりを演出できる
  • 好みの写真やイラストでオリジナル空間を作れる
  • 費用が比較的高額
  • 施工に手間がかかる場合がある
  • 失敗すると目立ちやすい
ファブリックパネル
  • 温かみのある素材感で空間を柔らかく演出できる
  • 軽量で扱いやすく、女性一人でも簡単に設置できる
  • 汚れても洗濯可能なものもある
  • 湿気の影響を受けやすい
  • 火に弱い素材もある
  • サイズが限られる場合がある

インテリア壁画は、空間の印象を大きく左右する要素である一方、費用や施工の難易度など考慮すべき点もいくつかあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自分の部屋に最適なインテリア壁画を選びましょう。賃貸住宅の場合、壁紙を傷つけずに設置できるかどうかも重要なポイントです。事前に賃貸契約の内容を確認しておきましょう。施工に不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼することも検討しましょう。

費用の目安としては、ウォールステッカーは数百円から購入できるものもあれば、手描き壁画は数十万円かかる場合もあります。フォトウォールペーパーは、サイズや素材によって価格が異なり、数千円から数万円が相場です。ファブリックパネルは、既製品であれば数千円から購入できますが、オーダーメイドの場合は高額になる傾向があります。施工費は、業者や施工内容によって異なりますが、数万円から数十万円が目安です。

インテリア壁画を選ぶ際には、部屋の雰囲気やテーマに合ったデザインを選ぶことが大切です。例えば、リビングには家族が集まる空間なので、明るく開放的な印象を与える風景画や抽象画などがおすすめです。寝室には、リラックスできるような落ち着いた雰囲気の風景画や植物画などが適しています。子供部屋には、可愛らしい動物やキャラクターのイラストなどが人気です。また、LIXILTOTOなどの住宅設備メーカーのショールームで実物を見てみるのもおすすめです。色使いや素材感なども確認することで、より具体的にイメージすることができます。

3. インテリア壁画の種類

インテリア壁画と一口に言っても、その素材や施工方法は多岐に渡ります。ここでは、代表的なインテリア壁画の種類を詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリット、価格相場、一般的な用途などを紹介します。

3.1 手描き壁画

その名の通り、壁面に直接絵を描く方法です。世界に一つだけのオリジナル空間を作れることが最大の魅力です。最近では、アーティストに依頼して自宅に手描き壁画を描いてもらうケースも増えています。

3.1.1 メリット

  • 世界に一つだけのオリジナルデザインを楽しめる
  • 空間に合わせて自由に表現できる
  • 高級感、重厚感を演出できる

3.1.2 デメリット

  • 費用が高額になりがち
  • 施工に時間がかかる
  • 修正や removal が難しい

3.1.3 価格相場

大きさやデザイン、画材、アーティストの知名度によって大きく異なりますが、一般的には1平方メートルあたり数万円から数十万円が相場です。

3.1.4 主な用途

  • 住宅 (リビング、寝室、子供部屋など)
  • 店舗 (飲食店、美容室、アパレルショップなど)
  • 公共施設 (病院、学校、図書館など)

手描き壁画について、より詳しい情報や事例はこちらをご覧ください。

3.2 ウォールステッカー

シールのように剥がして壁に貼るタイプの壁画です。手軽に貼ったり剥がしたりできるので、賃貸住宅でも気軽に楽しめます。デザインやサイズも豊富で、DIY初心者にもおすすめです。

3.2.1 メリット

  • 手軽に施工できる
  • 比較的安価
  • デザインやサイズが豊富
  • 剥がして張り替えられる

3.2.2 デメリット

  • 手描き壁画に比べて質感が劣る場合がある
  • 大きなサイズになると貼るのが難しい
  • 剥がす際に壁紙を傷つける場合がある

3.2.3 価格相場

サイズやデザインによって異なりますが、数百円から数千円で購入できます。

3.2.4 主な用途

  • 住宅 (リビング、寝室、子供部屋など)
  • 店舗 (カフェ、雑貨屋など)

ウォールステッカーの選び方や貼り方についてはこちらも参考にしてみてください。

3.3 フォトウォールペーパー

お気に入りの写真やイラストを印刷して壁紙にすることができます。世界中の風景やアート作品を部屋に取り入れたり、家族写真でオリジナル空間を作ったりと、個性的な空間演出が可能です。

3.3.1 メリット

  • 好きな写真やイラストでオリジナルの壁面を作れる
  • 高画質で美しい仕上がり
  • 耐久性が高い

3.3.2 デメリット

  • 価格が比較的高価
  • 施工に手間がかかる
  • 失敗するとやり直しが難しい

3.3.3 価格相場

サイズや印刷会社によって異なりますが、1平方メートルあたり数千円から1万円程度が相場です。

3.3.4 主な用途

  • 住宅 (リビング、寝室、アクセントウォールなど)
  • 店舗 (飲食店、美容室など)

フォトウォールペーパーの制作事例はこちらからご覧いただけます。

3.4 ファブリックパネル

布地を木枠に張って装飾するインテリアアイテムです。温かみのある素材感と手軽さが魅力で、近年人気が高まっています。絵画のような感覚で壁に飾ることができ、簡単に模様替えを楽しみたい方にもおすすめです。

3.4.1 メリット

  • 温かみのある雰囲気を演出できる
  • 軽量で扱いやすい
  • 比較的安価
  • 簡単に設置できる

3.4.2 デメリット

  • 汚れや湿気に弱い
  • サイズが限られる

3.4.3 価格相場

サイズやデザイン、使用する布地によって異なりますが、数千円から購入できます。

3.4.4 主な用途

  • 住宅 (リビング、寝室、玄関など)
  • 店舗 (カフェ、アパレルショップなど)

ファブリックパネルの作り方や飾り方についてはこちらも参考にしてみてください。

このように、インテリア壁画には様々な種類があります。それぞれのメリット・デメリット、価格、用途などを考慮して、自分の好みに合った壁画を選び、理想の空間作りを実現しましょう。

4. 施工の準備

インテリア壁画の施工は、事前の準備が重要です。必要な道具を揃え、下地の状態を確認し、正確なサイズ計測を行うことで、仕上がりが大きく変わります。

4.1 必要な道具

インテリア壁画の施工には、いくつかの道具が必要です。種類によって必要な道具は異なりますが、ここでは共通して使用する可能性のある道具を紹介します。

道具 用途
メジャー 壁や壁画のサイズを測る
鉛筆 壁に印をつける
マスキングテープ 壁画を仮止めする際に使用
カッター 壁画をカットする
ヘラ 空気を抜いたり、接着剤を伸ばしたりする
ハサミ 壁紙をカットする
ローラー 壁紙を圧着させる
水桶 壁紙の糊を溶く
脚立 高い場所の作業に

上記の他に、壁紙施工の必需品として、下記のようなものも必要に応じて準備しましょう。

* 地ベラ:古い壁紙を剥がす際に使用します。
* スポンジ:余分な接着剤を拭き取ります。
* ジョイントローラー:壁紙の継ぎ目を圧着します。

4.2 下地の確認と補修

インテリア壁画を施工する前に、下地の状態を確認しておくことが大切です。

4.2.1 下地の状態確認

* 平滑性
壁の表面に凹凸があると、壁画が綺麗に貼れないことがあります。触ってみて、大きな凹凸がないか確認しましょう。
* 清潔さ
ホコリや汚れが付着していると、接着不良の原因になります。施工前に、ブラシや雑巾で綺麗に掃除しておきましょう。
* 乾燥状態
湿気が多いと、接着剤が乾きにくく、剥がれやすくなってしまいます。施工前に、壁が乾燥していることを確認しましょう。

4.2.2 下地の補修

もし、下地に凹凸や穴などがある場合は、パテを使って補修する必要があります。パテが乾燥したら、サンドペーパーで平らに研磨しましょう。

4.3 サイズ計測

インテリア壁画を施工する前に、正確なサイズ計測が必要です。

1. 壁の幅と高さを測り、必要な壁画のサイズを計算します。
2. 壁画をカットする際は、窓やドアなどの開口部も考慮する必要があります。
3. 壁画を複数枚に分けて貼る場合は、柄合わせにも注意が必要です。

 

これらの準備をしっかり行うことで、美しい仕上がりのインテリア壁画を実現することができます。

5. インテリア壁画の施工方法

インテリア壁画の種類によって施工方法が異なります。ここでは、それぞれの施工方法について詳しく解説します。

5.1 手描き壁画の施工方法

専門の業者に依頼するのが一般的ですが、絵心のある方であればDIYで施工することも可能です。

5.1.1 下準備

  • マスキングテープ: 壁と施工部分を区切る際に使用します。
  • 養生シート: 床や家具を塗料の飛散から保護します。
  • 鉛筆: 下書きを描く際に使用します。
  • 消しゴム: 下書きの修正に使用します。
  • 筆: 絵の具を塗る際に使用します。
  • ローラー: 広範囲に絵の具を塗る際に使用します。
  • 絵の具: 壁画を描く際に使用します。水性塗料、油性塗料などがあります。
  • パレット: 絵の具を混ぜる際に使用します。
  • 水入れ: 筆を洗う際に使用します。

5.1.2 施工手順

  1. 壁の状態を確認し、汚れや凹凸があれば、サンドペーパーなどで補修します。
  2. マスキングテープで施工部分を区切ります。
  3. 床や家具を養生シートで保護します。
  4. 鉛筆で下書きを描きます。
  5. 絵の具で着色していきます。
  6. 絵の具が乾いたら、マスキングテープを剥がします。
  7. 完成です。

 

5.2 ウォールステッカーの施工方法

比較的簡単に施工できるため、DIY初心者の方にもおすすめです。

5.2.1 下準備

  • マスキングテープ: 位置決めをする際に使用します。
  • ヘラ: 空気を抜きながら貼る際に使用します。

5.2.2 施工手順

  1. 壁の汚れやホコリをきれいに拭き取ります。
  2. ウォールステッカーを貼る位置を決めて、マスキングテープで仮止めします。
  3. 台紙からウォールステッカーを少しずつ剥がしながら、ヘラで空気を抜きながら貼っていきます。
  4. 全体を貼り終えたら、マスキングテープを剥がします。
  5. 完成です。

 

5.3 フォトウォールペーパーの施工方法

壁紙の上から貼ることができるため、賃貸住宅でも施工しやすいのが特徴です。

5.3.1 下準備

  • 地ベラ: 古い壁紙を剥がす際に使用します。
  • カッター: 壁紙をカットする際に使用します。
  • ローラー: 壁紙を圧着する際に使用します。
  • 壁紙用接着剤: 壁紙を壁に接着する際に使用します。

5.3.2 施工手順

  1. 壁の状態を確認し、古い壁紙があれば剥がします。
  2. 壁のサイズに合わせて、フォトウォールペーパーをカットします。
  3. 壁紙用接着剤を壁に塗布します。
  4. フォトウォールペーパーを上から順番に貼っていきます。
  5. ローラーで圧着し、空気を抜きます。
  6. 余分な部分をカットします。
  7. 完成です。

 

5.4 ファブリックパネルの施工方法

賃貸住宅でも壁を傷つけずに設置できるのがメリットです。

5.4.1 下準備

  • ファブリックパネル: 壁に飾りたい布をパネルに貼り付けたもの。
  • フック: 壁にファブリックパネルを引っ掛けるために使用します。
  • 釘: フックを取り付ける際に使用します。

5.4.2 施工手順

  1. ファブリックパネルの設置場所を決めます。
  2. フックを壁に取り付けます。
  3. ファブリックパネルをフックに引っ掛けます。
  4. 完成です。

 

6. 施工後の注意点

施工後は、以下の点に注意しましょう。

6.1 乾燥時間

塗料や接着剤が完全に乾くまで、触ったり、物を置いたりしないようにしましょう。乾燥時間は、使用した塗料や接着剤の種類、室温、湿度によって異なります。

6.2 汚れ防止

手垢や汚れを防ぐために、定期的に乾いた布で拭き掃除をしましょう。水拭きをする場合は、固く絞った布を使用し、拭き残しがないように注意しましょう。

また、油汚れなどがついた場合は、薄めた中性洗剤を含ませた布で軽く叩くようにして汚れを落とします。その後、水拭き、乾拭きをしてください。

参考資料:壁の材質に合わせた掃除方法|リクシル

7. 施工後の注意点

インテリア壁画を施工した後、美しく保つためには、いくつかの注意点があります。施工方法によって注意すべき点は異なりますので、施工した壁画の種類に合わせて適切な対応をしましょう。

7.1 乾燥時間

施工直後は、接着剤や塗料が完全に乾いていない状態です。乾燥が完了する前に触ったり、物を置いたりすると、壁画が剥がれたり、ずれたりする可能性があります。施工する壁画の種類や使用した接着剤、塗料によって乾燥時間は異なりますので、製品の説明書をよく確認し、十分な乾燥時間を設けましょう。

  • 特に、湿度が高い場合は乾燥に時間がかかる傾向があります。換気をしっかり行い、乾燥を促しましょう。
  • 乾燥が完了するまでは、壁画に直接風が当たらないように注意しましょう。

7.2 汚れ防止

7.2.1 手描き壁画の場合

手描き壁画は、完成までに時間がかかる分、愛着もひとしおです。しかし、その反面、汚れや傷がつきやすいという側面もあります。長く楽しむためには、汚れ防止対策が重要です。

7.2.1.1 コーティング剤の使用

手描き壁画専用のコーティング剤を塗布することで、汚れや傷から壁画を守ることができます。コーティング剤には、つや出しタイプやマットタイプなど、様々な種類がありますので、仕上がりのイメージに合わせて選びましょう。施工前に、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。

7.2.1.2 定期的な清掃

日常的な汚れは、柔らかい布で乾拭きするか、軽く水拭きしましょう。強くこすると、絵具が剥がれる可能性がありますので注意が必要です。頑固な汚れには、中性洗剤を薄めたものを使用します。その際、洗剤が残らないように、水拭きで丁寧に拭き取りましょう。

7.2.2 ウォールステッカー・フォトウォールペーパーの場合

ウォールステッカーやフォトウォールペーパーは、手描き壁画に比べて汚れにくいという特徴があります。しかし、素材によっては、水拭きすると色落ちや変色の可能性があります。日頃から、ほこりや汚れをこまめに取り除くように心がけましょう。

汚れの種類 掃除方法
ほこり 柔らかい布で乾拭き、または掃除機で吸い取る
軽い汚れ 水で薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布で軽く拭く。その後、水拭き、乾拭きを行う
油汚れ 中性洗剤を薄めたものを含ませた布で叩くようにして汚れを落とす。その後、水拭き、乾拭きを行う
  • ステッカーや壁紙の表面に傷がつかないように、研磨剤入りの洗剤や硬い素材の布は使用しないでください。

7.2.3 ファブリックパネルの場合

ファブリックパネルは、布地を使用しているため、水拭きするとシミになる可能性があります。軽い汚れは、乾いた柔らかい布で拭き取り、落ちにくい汚れは、布製品用のクリーナーを使用しましょう。

7.2.3.1 色あせ防止

ファブリックパネルは、直射日光に長時間当たると色あせの原因となります。設置場所には注意し、レースカーテンなどで直射日光を遮るようにしましょう。

7.3 その他の注意点

  • エアコンの風が直接当たると、壁画が剥がれやすくなる場合があるので注意しましょう。
  • 地震などの揺れで、壁画が落下しないよう、しっかりと固定されているか確認しましょう。

8. まとめ

今回の記事では、絵画を飾る方法として、個性的な空間作りができるインテリア壁画について解説しました。施工の手順を確認し、必要な道具を準備しておきましょう。種類によって施工の難易度や費用が大きく変わるため、事前にメリット・デメリットを比較して検討することが大切です。今回の記事を参考にして、理想の部屋作りを実現させてくださいね。